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Recently, the ground granulated blast-furnace slag(OBFS) with higher fineness than before has been produced by the aid of the developement of grinding teehnoldgy, and widely used as one of structural materials. This paper shows the effects of steam curing (SC) on the properties of concrete used with high fineness GBFS. The results, compared to ordinary portland cement(OPC), were as follows.
(1)The compressive strength of SC concreteused with GBFS decreased with increasing the amount of GBFS and increased with increasing the fineness of GBFS.(Fig. 1)
(2)Inthe same SC condition, the compressive strength of SC concrete used with the GBFS of the content of 70 percent and the fineness of 6000cm2/g was larger than that of OPC concrete at one day.(Fig. 1)
(3)The diffusion coefficiency of GBFS concrete was less than that of OPC concrete.(Fig. 5)
(4)The resultsof porosimetryshowed that GBFS concrete was more in the amount of relatively small pore, less in the average radius of pore and a little more in the total amount of pore than OPC concrete. (Fig. 8, Fig. 7)
(5)The amount of Ca(OH)2 decreased with increasing the content and fineness of GBFS. (Fig. 8)

1.まえがき
　高炉スラグ微粉末(以下GBFSと称する)は、コンクリートの耐久性や水密性の改善に極めて有効である。また製造過程に焼成工程が無く炭酸ガス発生量が少ないことから、環境保護上からも注目されつつある。最近は粉砕，分級技術の向上で粉末度の高いものも生産されるようになり、その性状については各方面で研究されている。[1]
　筆者らは高粉末度のGBFSを混入したコンクリートの性状について種々検討中であるが、特にGBFSを混入したコンクリートの蒸気養生特性についても検討している。本報告はGBFSの粉末度や置換率および蒸気養生条件を変えた場合の強度特性、およびGBFS混入コンクリートの透水性，細孔径分布，水和生成物等について普通ポルトランドセメント(以下OPC)と比較検討した結果である。

4.まとめ
　本実験で以下のことが確認された。
(1) 蒸気養生を行ったコンクリートでは、GBFS置換率が増加するに従って強度は低下し、GBFS粉末度を大きくすると強度は大きくなった。また置換率70％でも粉末度6000cm^2/gのGBFSを使用すれば、材令1日でOPCの強度を上回った。
(2) 蒸気養生の積算温度を一定とした場合、GBFS置換コンクリートではOPCと比較して最高温度を高く、その保持時間を長くすると材令1日強度が大きくなった。
(3) GBFSを置換したコンクリートでは、OPCと比較して透水試験による拡散係数がかなり小さくなり、水密性の高いコンクリートを得ることができた。
(4) GBFSを置換したコンクリートは、OPCと比較して微細なポアが多く平均細孔径が小さくなり、全細孔量はやや増加した。
(5) X線回折、電子顕微鏡観察結果から、GBFSを置換するまたは粉末度を高くすると、Ca(OH)_2の生成量が減少し、水和物としてエトリンガイトやC-S-Hの生成が確認された。
　これらの結果から、蒸気養生を行うコンクリートにGBFSを用いることで、十分に水密性の高いコンクリートが得られ、適正な蒸気養生条件、特に最高温度やその保持時間およびGBFS粉末度，置換率を選定することで、材令1日程度の初期でも十分に強度発現が期待できることが確認された。